【The Last Week's Emo】2024年5月27日(月)~2024年6月2日(日)
今回もまとめていきます。(前回はこちら)
フランスのPost Skramzバンド、Covenの新曲がデジタル配信されました。
カナダのEmocrustデュオ、flowersfightforsunshineの新曲がデジタル配信されました。
ドイツのGizzmoix Recordsから、イリノイのSummer 2000の1st アルバム『John Krasinski』の再発盤が発表されました。15本限定です。
アルゼンチンのInerme Discosから、同郷のPost Post-emo Revivalバンド、Clamorのデビューアルバムがデジタル配信されました。
コロラドのBedroom Emoソロプロジェクト、Jake G.の新作アルバムが予約開始になりました。2曲が先行配信されてます。
ニューヨークのIndie-emoバンド、Joshuaの編集盤が正式に発表されました。
インドネシアのLAST TIME YOU'LL SEE MEから、シンガポールのScreamo Revivalバンド、istilahの新作アパレルが発表されました。
ニューヨークのMob Eight Recordsから、カリフォルニアのPost Skramzバンド、widowduskの1st アルバムのCD版が発表されました。
ロシアのnever again recordsから、同郷のPost Skramzバンド、На том берегуの初のフルアルバムがデジタル配信されました。
スウェーデンのsyfc recordsから、同郷のAcoustic Emoソロプロジェクト、Karl Oskarの新曲がデジタル配信されました。
カナダのZegema Beach Recordsから、カリフォルニアのPost Skramzバンド、Nuvolascuraの編集盤が発表されました。CDは100枚限定です。
カナダの(((((OPENmind/SATURATEDbrain))))) Podcastの新作ポッドキャストがデジタル配信されました。今回のゲストはUsurp SynapseのJohn Scottです。
Sadder Starの新作ポッドキャストがデジタル配信されました。
アルゼンチンのPost Post-emo Revivalバンド、Clamorのデビューアルバムがデジタル配信されましたね。The Fifth Waveのダークホースである南米のEmoは、現行のシーン語る上で絶対に欠かせない地域となってます。バンド名やタイトルや歌詞にスペイン語が使われることが多いので敬遠されがちですが、音楽性は90年代直系のドストレートなEmoがほとんどです。
- 新譜・再発・グッズ関連情報 (A-Z)
- Coven
- flowersfightforsunshine
- Gizzmoix Records
- Inerme Discos
- Jake G.
- Joshua
- LAST TIME YOU'LL SEE ME
- Mob Eight Records
- never again records
- syfc records
- Zegema Beach Records
- その他最新情報 (A-Z)
- 今週のミニコラム
目次
新譜・再発・グッズ関連情報 (A-Z)
Coven
flowersfightforsunshine
Gizzmoix Records
Inerme Discos
Jake G.
Joshua
LAST TIME YOU'LL SEE ME
Mob Eight Records
never again records
syfc records
Zegema Beach Records
その他最新情報 (A-Z)
(((((OPENmind/SATURATEDbrain))))) Podcast
Sadder Star
今週のミニコラム
Inerme Discos作品解説 -アルゼンチンのEmo黎明期-
Clamorもミドルテンポよりの王道Post-emoスタイルで、「Al Borde」のイントロは特に胸が熱くなります。圧巻の完成度で、ジャケットのデザインからもEmo愛が伝わってきます。
今作の発売元であるInerme Discosも南米Emoが盛り上がるきっかけの1つとなった重要レーベルです。2012年に創設され、初期の頃は南米Emo黎明期のバンドの再発などをやっていましたが、最近は現行のバンドの作品も発表しています。
ということで、今週はInermeの作品から3枚をピックアップして、簡単に解説してみたいと思います。
『El Refugio en la Calma』- MOFA
Inerme第1作目にあたるMOFAの再録による編集盤です。
MOFAは1994年に結成されたPost-emoバンドで、1998年に1st アルバムである『Detrás de mil colores.』を発表します。アルゼンチンはもちろん、南米のEmoシーンの中でも最初期のバンドで、当時の情報はほぼ残ってないのでInermeからの再発は非常に貴重です。
この編集盤は、2001年の2nd アルバム『12 canciones』と2004年の3rd アルバム『45 minutos hacia donde los edificios crecen』の収録曲を中心にまとめたものです(1)。
ちなみに、1stと2ndのデジタル版もInermeから配信されてますので、ご一緒にどうぞ。
『Comple(té)a』- Whisper
MOFAと双璧をなす、アルゼンチンのEmoの黎明期を代表するバンド、Whisperの音源集です。
スプリット2作品に、コンピ収録曲を加えた全9曲入りで、MOFAよりもScreamoっぽさが強めなEarly Emo系のスタイルとなってます。スプリット両方ともSniffing Recording Industriesで、MOFAの2ndもこのレーベルから発表されてます。
ちなみに、Whisperの解散後にBaltimore in Loveというバンドも結成されるのですが、こちらも最高なので、合わせてどうぞ。
『Afluente』- Árboles en Llamas
2009年に結成されたアルゼンチンのScreamo Revivalバンド、Árboles en Llamasの編集盤です。
2010年の1st アルバム『Horas Muertas』と2012年の2nd アルバム『Las Aves Que Cantan de Noche』に、ライブ音源4曲を加えたものです。The Third Waveの直後に結成されたこともあり、Post Screamoの要素を強く感じるスタイルです。
この作品の翌年である2015年に発表された3rd アルバム『San Expedito』も最高なので、合わせてどうぞ。
海外のEmoといえば、カナダやヨーロッパが取り上げられることが多いですが、南米は距離的にもカナダの次にアメリカと近く、音楽性で見てももっと注目されるべき地域だと思います。
ここ数年で、現行のバンドはだいぶ評価されてきた感じがしますが、00年代頃の黎明期のバンドはまだまだ埋もれている思うので、少しでも興味を持っていただけましたら幸いです。
ということで今回は以上になります。それでは、また来週をお楽しみに。
-Yasuaki
脚注
(1): https://rateyourmusic.com/artist/mofa (Rate Your Music)