【The Last Week's Emo】2024年4月15日(月)~2024年4月21日(日)

 今回もまとめていきます。(前回はこちら)

    目次

  1. 新譜・再発・グッズ関連情報 (A-Z)
  2. その他最新情報 (A-Z)
  3. 今週のミニコラム

新譜・再発・グッズ関連情報 (A-Z)

Counter Intuitive Records


 マサチューセッツのCounter Intuitive Recordsから、テキサスのPost Post-emo Revivalバンド、Rilley!の新作アルバムが発表されました。フォーマットはレコード(3色展開の500枚限定)とCDです。

Crossed



 スペインのEmocrustバンド、Crossedの新作EPが正式に発表されました。レコードはZegema Beach RecordsThrough Love Rec.の共同で、250枚限定です。

Excuse Me, Who Are You?


 ウィスコンシンのPost Post-emo Revivalバンド、Excuse Me, Who Are You?の新曲がデジタル配信されました。

Febuary


 ネバダのIndie-screamoバンド、Febuaryのデビューアルバムがデジタル配信されました。

Fox Strikes


 イギリスのEmocrustバンド、Fox Strikesのライブ音源作品がデジタル配信されました。

gammaGIRL


 イギリスのBedroom Emoソロプロジェクト、gammaGIRLの新作EPがデジタル配信されました。

Hunkofplastic Records


 イギリスのHunkofplastic Recordsから、同郷のPost Post-emo Revivalバンド、Scarsdaleのライブ音源作品がデジタル配信されました。

Immigrant Sun Records


 ニューヨークのImmigrant Sun Recordsから、同郷のIndie-emoバンド、Joshuaの編集盤が発表されました。レコードはテストプレスを含む3色展開です。1997年の1st EP『Joshua (CD)』に1995年のデモ音源2曲と、1999年の1st アルバム『A Whole New Theory』に収録の「Empty」と「Just Can't Change」の再録版を加えた全10曲入りです。

Jake G.


 コロラドのBedroom Emoソロプロジェクト、Jake G.の新曲がデジタル配信されました。

Larry Records



 ニューヨークのLarry Recordsから、CATALYSTKnumearsVs SelfParty Hatsによる4way スプリットシングルが発表されました。レコードは5色展開の900枚限定です。

lettingtheintrusivethoughtswin


 カリフォルニアのPost Skramzバンド、lettingtheintrusivethoughtswinの新作シングルがデジタル配信されました。5人体制となってから、初の作品です。

no funeral records



 カナダのno funeral recordsから、イタリアのPut PùranaとフランスのTromblonによるスプリットEPが発表されました。

Oliver Glenn Records



 ミシガンのOliver Glenn Recordsから、イリノイのTwinklecore バンド、Jazz Cabbageの音源集がデジタル配信されました。カセットは25本限定です。

Oolong


 ニューヨークのTwinklecoreバンド、Oolongの新作アルバムがデジタル配信されました。

RealoEmo


 ニューヨークのRealoEmoから、SinkingArms Like RosesによるスプリットEPが正式に発表されました。CDは40枚限定です。

Regarde



 イタリアのPost-emo Revivalバンド、Regardeの新作EPが正式に発表されました。

SeeYouSpaceCowboy…


 カリフォルニアのScreamo Revivalバンド、SeeYouSpaceCowboy...の新作アルバムが正式に発表されました。

Thumbs Up Records


 ウィスコンシンのThumbs Up Recordsから、同郷のPost Post-emo Revivalバンド、Excuse Me, Who Are You?の新作アルバムが予約開始になりました。レコードはテストプレスを含む3色展開の350枚限定です。

その他最新情報 (A-Z)

Middle-Man Records


 インディアナのMiddle-Man Recordsの新作ポッドキャストがデジタル配信されました。今回のゲストはDepiction of Manです。

Sadder Star


 Sadder Starの新作ポッドキャストがデジタル配信されました。

Usurp Synapse


 インディアナのEmoviolenceバンド、Usurp Synapseの新曲がInstagramで先行配信されました。Zegema Beach Recordsで新作を制作中のようです。続報を待ちましょう。

今週のミニコラム

Immigrant Sun期のJoshua

 Joshuaは1995年に、Dan Coutant、Keith Bogard、Chris Cotterの3人によってニューヨークで結成されました。2003年に発表された4th EP『The Baggage』を最後に解散してしまいますが、2011年に再結成をして、昨今の再発ブームの火付け役といえるArctic Rodeo Recordingsから3rd アルバム『Choices』を発表しました。
 復活前の期間はおおまかに"Immigrant Sun期"と"Doghouse期"に分けることができます。今週は編集盤の発表を記念して、JoshuaImmigrant Sun Records時代(2002年にImmigrant Sunに復帰していますが、ここでは1996~97年の方を扱います)を簡単にまとめてみたいと思います。

 1999年に名作1st アルバム『A Whole New Theory』がDoghouse Recordsから発表されたので、Immigrant Sunの頃のイメージは少し薄いかもしれません。音楽性的にもちょうど転換期に辺り、Doghouseの頃に現在のスタイルが確立しました。
 Immigrant Sun Recordsは1996年にニューヨークで創設され、SarinHourglassの作品を発表していました。どちらかといえばScreamo寄りのレーベルで、特にNYHCやNewschoolの影響下にある硬派なサウンドが特徴でした。Joshuaは今となってはIndie-emoに分類されるスタイルですが、初期の頃はまさにSarinなどを彷彿とさせるもので、1995年に制作されたデモ音源がImmigrant Sunのオーナーの目に止まることになります。
 デモ音源は詳細が不明なので、正式な初作品としてはおそらく1996年にBroken English Recordsから発表されたコンピ『Orange County Punk/Hardcore Compilation』だと思われます。このコンピには「Stain」が収録されています。


 今回の編集盤には同時期の楽曲である「Judge」も収録されていますが、Immigrant Sunに誘われた理由が一瞬で分かる貴重な音源になってます。
 そんなこんなでImmigrant Sunに在籍することになり、新たなドラムとしてMichael Mathisenが加わって1st EP『Joshua (CD)』を発表しました。
 その後の"Doghouse期"と初期のNewschool寄りのちょうど中間のスタイルで、この絶妙なラインが堪らないですね。HardcoreからEmoに転向する流れは、"The Second Wave"の重要な要素の一つで、Sense Fieldをはじめとして、Sunny Day Real EstateTexas Is the ReasonElliottなどに繋がっていきます。Joshuaもそれらの流れを掴むバンドで、Immigrant Sunからデビューしたことは当時のEmoシーンを読み解く上で、見逃せない点だといえます。


 ということで今回は以上になります。それでは、また来週をお楽しみに。


-Yasuaki